映画「エアベンダー」から四大元素思想と少林拳の種類をみてみよう

映画「エアベンダー」から四大元素思想と
少林拳の種類をみてみよう

アメリカで人気のテレビアニメ「アバター伝説の少年アンが映画になりました。それも実写版での撮影だったので、役者も太極拳の動きがしっかりできるようにテコンドーの黒帯の役者が抜擢されています。四大元素「気・水・土・火」がモチーフになっているので、四大元素とそれに関連する少林拳や太極拳などの種類もかなり豊富にあるので詳しく見ていきましょう~!予備知識を深めると、もっともっとテレビアニメも映画も楽しめます。

テレビアニメ「アバター伝説の少年アン」の実写版映画「エアベンダー」

ファンタジーが映画の実写版になったのが『エアベンダー』です。制作されたアメリカでの英語タイトルは『 The Last Airbender 』。「スポンジボブ」や「ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!」といったアメリカで人気のアニメ番組を運営している幼児・児童向け番組専門のケーブルテレビ【nickelodeon】ニコロデオンのテレビアニメ【アバター伝説の少年アン】の第1シーズンを基にして実写映画化されました。

エアベンダー

アニメ版の舞台設定は、古代中国のようなアジアの架空の国になっています。そして世界観は近代以前のアジアなので、お箸を使用して食事をしたり読み書きに漢字が使われたりしています。そのほかにも、イヌイット文化・日本・タイ王国・インド・朝鮮半島といったアジア文化のモチーフがところどころに取り入れられています。

四大元素の「気の国」「水の国」「土の国」「火の国」、それぞれの国が『エレメント』という独自の能力をもっている民族が住んでいますが、よその国の能力を使える人はいませんでした。選ばれたものつまり「アバター」が必要だったのです。

アニメ版では【アバター伝説の少年アン】ですが、映画では『エアベンダー』になっています。その理由はジェームズ・キャメロン監督の【アバダー】が既に公開されていたことから【エアベンダー】と変更されました。監督を務めたのはインド系アメリカ人のM・ナイト・シャマラン監督です。今まで手がけた映画は「シックス・センス」などです。オリジナル脚本ではなく、初めて原作がある物語に挑戦したことでも話題になりました。

原作アニメの登場人物は、イヌイットやアジア人です。例えば火の国の王子のズーコ王子はインド人です。ところがキャスティングでは全員白人となっていて、「どうして全員白人なの??!!」とキャスティングを巡ることでも話題になり「人種差別だ~!」「ベンダーじゃなくてRacebending(人種曲げ)!」と人種差別運動にまで発展して、キャスティングの見直しを求める抗議文が続々とパラマウントに届くという騒ぎにもなりました。

主人公のノア・リンガーは、テコンドーで黒帯ということが認められて大役に大抜擢されていますが、”呪文を唱える行為”をする時には、”太極拳のような動き”をしているので、中国拳法と魔法というファンタジーが実写版で合体しているので、子供向け映画として十分に楽しめる作品です。

登場人物

  • アン:アバター、エアベンダー・・・ ノア・リンガー(日本語吹替え:小林翼)
  • ズーコ王子:火の国の王子・・・ デーヴ・パテール (日本語吹替え:早志勇紀)
  • カタラ:南の水の国のベンダー・・・ ニコラ・ペルツ (日本語吹替え: 小幡真裕)
  • サカ:カタラの兄・・・ ジャクソン・ラスボーン(日本語吹替え: 細谷佳正)
  • アイロ伯父:ズーコの伯父・・・ ショーン・トーブ (日本語吹替え: 根本泰彦)
  • ジャオ司令官:火の国の司令官・・・ アーシフ・マンドヴィ (日本語吹替え:加瀬康之)
  • オザイ王:火の国の王・・・ クリフ・カーティス (日本語吹替え:井上和彦)
  • ユエ王女:北の水の国の王女・・・ セイチェル・ガブリエル (日本語吹替え:安藤瞳)
  • カタラの祖母・・・ キャサリン・ホートン (日本語吹替え:池田昌子)
  • パック:北の水の国のベンダー・・・ フランシス・ギナン (日本語吹替え:内田直哉)
  • アズーラ王女:火の国の王女・・・ サマー・ビシル (日本語吹替え:藤村歩)
  • 寺院の老人・・・ ランダル・ダク・キム (日本語吹替え:坂口芳貞)
  • ドラゴン:精霊の声・・・ ジョン・ノーブル (日本語吹替え:菅生隆之)

4つの王国

「気の国」「水の国」「土の国」「火の国」の4つの王国には均衡が保たれていますが、ある時「火の国」が反乱を起こしてしまいました。そのため世界を救うために求められたのが、4つの国の全ての能力を使えるもの『アバター』です。『アバター』こそが、それぞれの国の要素を操ることができる唯一の存在になるといわれていました。『アバターー』は輪廻転生で生まれ変わり、4つの王国のそれぞれに順番で現れます。

そして「火の国」の反乱から100年が経過したある日のこと、氷の塊の中から現れた少年アンと「水の国」に住む兄妹タカとサカは出会います。

その少年アンこそが『アバター』として誕生したのでした。アバターになるための能力を持って生まれた少年アンでしたが、かつて『アバター』の重責に耐え切れることが出来ずに、逃げ出してしまい氷の中に閉じ込められていたのでした。アバターになるための修行の途中に逃げ出してしまったために、「気」のみしか操ることが出来ませんでしたが、自分のアバターとしての宿命と向かい合って、王国の調和をもたらし世界に平和を取戻すために、苦難と試練に立ち向かっていくのです。

火の国

火の国の本土は、熱帯気候で火山性の列島で構成されています。国家元首は「火の技」の使い手でもある火の王です。火の国は、火の国だけではなく、征服したほかの国も植民地としています。世界最大の軍事力そして工業生産力を誇ってはいますが、環境を顧みず工業化したため大気汚染や水質汚染なども見られます。

国民は辛い料理を好んで黒髪に金色の瞳を持つ国民が多くなってます。

「火の技」

「火の技」の振り付けは、北派少林拳が元になっていて、人体に内在する熱から炎を生み出して操る技になっています。そして防御よりも攻撃に重点が置かれています。「火の技」を使うとき、太陽の出ている日中に「火の技」は強くなりますが、夜間には弱くなります。

水の国

少年アンを見つけ出したのは「水の国」に住む兄弟タカとサカです。「水の国」は部族国家になっていて、北極と南極に分かれています。そして指導者も北と南にそれぞれひとりずつ酋長がいます。「水の国」の国民は、褐色の肌に青い瞳を持っています。

「水の技」

「水の技」の振り付けは、太極拳が元になっていて、自然界に存在する水を操る技になっています。水を操り鞭のようにして攻撃したり、氷をナイフのように飛ばしたり、敵を氷漬けにすることで動きを封じたりすることができまそう。「水の技」が一番強くなるのは、満月の夜です。

土の国

世界最大の領土を持っているのは土の王国です。火の国と100年に渡る戦争を繰り広げていますが持ちこたえています。国家元首は土の王です。土の国の王都は二重の城壁に守られていて、不落をうたわれるバー・シン・セイです。国民性は頑固で粘り強い国民性になっていて、緑色の瞳を持つ者が多くなっています。

「土の技」

「土の技」の振り付けは洪家拳が元になっていて、自然界に存在する土や岩を操る技です。地面から岩石を蹴りだして攻撃したり、岩石を打ち出して防御したりします。そして「土の技」の使い手のほとんどは、地面に直接触れていなければ「土の技」を使うことができません。

気の国

遊牧民の国家になっていて東西南北の4つの寺院を中心としています。長老僧もしくは尼僧の合議によって治められていました。「気の国」の国民の全てが「気の技」の使い手にいなっていて、不殺生を是とする菜食主義者:ベジタリアンです。

「気の国」の男性は頭髪を剃り落します。女性の場合は前髪だけを剃り、後ろ髪は長く伸ばします。「気の技」を完全に習得した者には、気の流れに沿って背中から額にかけて、そして腕と脚に水色の刺青が施されます。

「気の技」

振り付けは八卦掌が元になっていて、「気の技」は大気を操る技になっています。「気の技」には、風を起こして敵を吹き飛ばしたり、グライダーや棒を使って飛行することができます。「気の国」の国民は、全員が高い霊性を持っている「気の技」の使い手ですが、気の国の国民は徹底した平和主義のために「気の技」にも致命的な技が存在していません。

『エアベンダー』あらすじ

かつて世界は4つの王国「気」「水」「土」「火」によって均衡を保っていました。4つのそれぞれの王国にはそれぞれの国のエレメントを操ることができる“ベンダー”と呼ばれる者たちがいました。そしてベンダーの中には“アバター”と呼ばれる、4つ「気」「水」「土」「火」のエレメント操ることが出来て、世界に調和をもたらすことのできる『アバダー』は崇められていました。

輪廻転生で『アバター』は、順番に4つの王国から誕生することになっていました。そしてアバターになるためには、かなり多くの犠牲を払わなければならなりませんでした。ある時のこと、「火の王国」が反乱を起こしたことで、均衡を保っていた世界の秩序は崩壊します。そしてそれから100年に及ぶ戦乱の時代に突入するのでした。

「気の王国」はアバターが誕生する予定でしたが、火の王国による攻撃で全滅してしまいます。12歳の少年アン(レア・リンガー)は、アバターになるための修行を重ねていましたが、氷の塊に閉じ込められてしまいます。そして100年の時がたって、少年アンは眠りから目覚まします。目覚めた少年アンは、「水の王国」のベンダーの少女カタラ(ニコラ・ペルツ)と、兄のサカ(ジャクソン・ラスボーン)に出会って、彼らと一緒に世界に調和をもたらす宿命の旅に出ることになるのでした。

ところが、その一方で、「火の王国」の王オザイ(クリフ・カーティス)は世界征服を企んでいて、「火の王国」の心優しい王子ズーコ(デヴ・パテル)に命じるのでした。それはアンを捕らえてくるまでは戻ってはならない。という命令を下すのでした。

少年アンは「水の王国」で水の技の修行に励んでいますが、そのアン、カタラ、サカの前に立ち塞がるのは、火の王国の王子ズーコとその軍団です。戦場と化した「水の王国」で、北の水の王国の王女ユエ(セイチェル・ガブリエル)は、ある壮絶な決意を固めます。そしてその頃、「土の王国」では「火の王国」の侵略を受けつつある中で、土のエレメントを操るアースベンダーたちが囚われの身となっていました。窮地を脱して、「土の王国」にたどり着いたアン、カタラ、サカは、囚われの身となったアースベンダーたちのその姿に対して“自分たちの力を信じ、一緒に立ち上がり戦おう”と訴えるのでした。

アバターという過酷な運命を背負ったアンは、自らの運命を克服してアバターとなり、再び世界に安定と調和をもたらすことができるのでしょうか?!